【Bizクリニック】緊急時に迅速対応できる人材育成 (2/2ページ)

2015.9.22 05:00

 このため地域防災支援協会では「情報の収集・分析・評価能力」「状況判断能力」「決心ができる胆力」などを緊急事態発生時の気づきであるととらえ、人材の育成に取り組んでいる。

 なぜなら、主に手技にかかわるマニュアル機能をさらに高め、時々刻々変化する状況に迅速に対応できる「心」や「目」を養うことに重点を置いた人づくりが急務と考えているからだ。

 1995年に発生した地下鉄サリン事件で、最初に119番通報された内容は「救急車をお願いします。駅でお客さんのけいれんです」だった。また「電車が爆発したもよう」という通報もあった。通報内容と現場の状況が異なることは多い。消防隊は刻々と変化する状況の中で、日々の災害経験で身に付けた災害対応の気づきを生かしながら活動を展開している。

 まずはマニュアル万能主義を排し、従来のシナリオ中心の訓練だけでなく、「考える訓練」の推進に勇気を持って取り組もう。「訓練で失敗してはいけない」という概念を捨て、訓練から学ぶ姿勢に、これまで以上にシフトしていく必要がある。その推進に貢献していくことが、当協会のミッションでもある。

                  ◇

【プロフィル】鈴木正弘

 すずき・まさひろ 2000年東京消防庁消防学校長、01年防災部長、03年救急部長。06年東京防災設備保守協会理事長、14年から現職。一般財団法人危機管理教育&演習センター評議員、災害救援ボランティア推進委員会委員を兼務。防災アドバイザー。68歳。新潟県出身。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。