国内生命保険会社による米国生保の買収が相次いでいる。明治安田生命保険の根岸秋男社長と住友生命保険の橋本雅博社長に、米国進出の狙いや国内市場の見通し、株式上場の是非などについて聞いた。(飯田耕司)
■「リスク分散で経営基盤安定」
□明治安田・根岸秋男社長
--米スタンコープ・ファイナンシャルグループ買収の狙いは
「規制で経営権が取れない東南アジアを中心に海外事業を展開してきた。10年後に海外での収益を全体の1割に拡大する目標へ、全額出資が可能な先進国を狙った。イメージに合った会社が米国にあった」
--住友生命保険が買収した米シメトラ・ファイナンシャルも候補だった
「研究先の一つだった。スタンコープは自ら買収提案した。団体保険を軸に長期的な収益志向を持つ理念が合致した」
--為替が円安局面での買収。6200億円は高値づかみだったのでは
「為替の動きでなく、案件で判断した。目的は売却ではなく、買収した会社を維持して収益貢献してもらうことだ」
--相互会社は契約者に配当や保険金を支払うのが主目的。規模は関係ない
「生保ビジネスは経営の安定が最も重要。買収には国内の景気動向や人口動態の変化に左右されないようリスク分散する意味合いもあった」