国内生命保険会社による米国生保の買収が相次いだ。明治安田生命保険の根岸秋男社長と住友生命保険の橋本雅博社長に、米国進出の狙いや、相互会社に比べて資金調達面で優位とされる株式会社への転換の是非などについて聞いた。(飯田耕司)
--米生保買収の背景は
明治安田生命保険の根岸秋男社長「これまで海外展開の中心に据えていた東南アジアは、規制で経営権が取れない。海外事業の利益を全体の10%に高める10年後の目標に向け、全額出資が可能な先進国を狙った。欧州なども調査し、イメージに合った企業が米国にあった」
--住友生命保険が買収した米シメトラ・ファイナンシャルも候補だった
「証券会社などが持ち込む案件の一つだったが、買収を決めた米スタンコープ・ファイナンシャル・グループは自ら調査して決断した。団体保険を軸に長期的な収益志向を持つ経営理念が合致した」
--円安で買収負担は約6200億円に膨らむ。高値づかみとの指摘もある
「為替の動きではなく、案件で判断した。目的は買収した会社を維持して収益貢献してもらうこと。売却が目的の買収ではない」
--相互会社は契約者に配当や保険金を支払うのが主目的だ。買収で規模を追う必要はない
「生保ビジネスは経営の安定が最も重要だ。今回の買収には国内の景気や人口動態の変化に左右されない基盤をつくるリスク分散という意味合いもあった」
--株式会社化は