日本たばこ産業(JT)が、米たばこ大手のレイノルズ・アメリカンのたばこブランドの買収に向けた協議に入ったことが25日、分かった。レイノルズの有力銘柄「ナチュラル・アメリカン・スピリット」の一部など総額50億ドル(約6000億円)規模の資産について買収の可能性を検討する。
JTは、9月末で清涼飲料の製造・販売事業から撤退。本業のたばこ事業へ経営資源の集中を進める中、海外の有力ブランドをラインアップに加え、競争力強化を図りたい考えだ。
JTは近年、海外のたばこ会社のM&A(企業の合併・買収)を加速。1999年には、レイノルズの前身となる米RJRナビスコの米国以外のたばこ事業を買収。2007年には、英たばこ会社ギャラハーも買収しており、新たな海外投資案件を模索していた。ただ、JTとレイノルズの交渉は、買収金額などをめぐり、調整が難航する可能性もある。
レイノルズは「ナチュラル・アメリカン・スピリット」のほか「キャメル」などのブランドで知られる。米国のたばこ販売でアルトリア・グループ傘下のフィリップ・モリスUSAに次ぐ2位。