都心の免税専門店では、連日のように訪日外国人観光客が買い物に訪れている=東京・銀座【拡大】
銀座にある百貨店では、月間売上高に占める免税品の割合が2、3割に達している。中国経済の先行き不透明感から消費減速への懸念もあったが、蓋を開けてみれば好調で、「爆買い」意欲は健在のようだ。
円安やビザ(査証)発給要件の緩和などの追い風もあり、訪日客の購買意欲は旺盛だ。観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、14年の消費額は前年比43.1%増の2兆278億円で過去最高を更新した。今年4~6月も前年同期比82.5%増の8887億円と衰えを知らない。統計上、輸出に含まれる訪日客の消費はGDPの増加にも寄与している。
訪日客の財布のひもを緩めようと、各社は魅力ある店舗づくりに余念がない。従来の免税専用カウンター設置や、英語・中国語ができるスタッフの常駐などの対応だけでなく、フロアや全館を免税対応にシフトする大型免税専門店が次々と出現している。