コモディティ(汎用)化の波にさらされているスマートフォン業界。気を吐くAppleのiPhone新機種にもサプライズ不足との意見が出るようになった。だがしゃべって踊るモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」には誰もが度肝を抜かれたのではないか。
まさかの「ワンモアシング」
シャープは国内最大の家電見本市「CEATEC JAPAN 2015」開催前日の6日、記者説明会を開いた。ブースに展示するテレビや冷蔵庫などの主力製品を解説した後、代表取締役の長谷川祥典氏が「もうひとつお知らせがございます」と言って紹介したのがロボホンだ。まるでAppleがイベントの最後に「One more thing…」とサプライズ発表をするような演出だった。
共同開発したロボットクリエイターの高橋智隆氏は「尊敬するスティーブ・ジョブズさんがパソコンと携帯電話を組み合わせたのがスマホの原点のひとつだ」と話し、スマホとアプリ分野で発明が停滞している現状を説明。スマホとロボット、人工知能、日本のキャラクターデザインを組み合わせたロボホンが新しいビジネス分野を創出すると自信を見せた。