AI開発に中国本腰、日本人研究者に“触手” 実態や実力はまだ未知数 (2/5ページ)

2015.10.17 17:13

  • シャープの人工知能搭載の掃除ロボット「COCOROBO(ココロボ)」。日本の優れた技術は中国にも狙われている

 文部科学省の外郭団体「国立情報学研究所」(東京)の新井紀子・社会共有知研究センター長も、打診を受けた一人だ。今年5月末、中国側から研究に協力を呼びかけるメールが届いた。そこには、中国が開発にかける資金が3年間で30億円と具体的に書かれていた。

 さらに中国のAIのベンチャー企業や有名大学なども数多く参加して開発を進めており、最終的には中国の学力上位20大学への合格を目指していると記されていた。

 政府の強い意向

 中国の政府系機関紙「人民日報」のニュースサイト「人民網」によると、中国政府は、高度なAI開発を目的とした「中国脳計画」に本格的に乗り出している。

 人民網では、AIの国際開発競争が近年激化していることを踏まえ、「中国政府も脳の研究を重視しており、関連計画を論証中」と指摘。特にAIの研究では「人工知能フレームワーク・アルゴリズム・システムを提唱し実現する」としている。

「人工頭脳の研究は、すでに主要先進国の戦略的行為」

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