業務協力覚書を締結したみずほ銀行の林信秀頭取(左)と台湾銀行の李紀珠会長=20日、東京都千代田区【拡大】
みずほ銀行は20日、台湾最大手の台湾銀行との間で、業務提携拡大に向けた覚書を締結した。台湾からの訪日需要増加や経済交流拡大をにらみ、両行が抱える法人・個人顧客の資金需要を取り込み、成長につなげる狙いだ。
具体的には、中国本土で事業を展開する日台合弁企業に対する人民元での融資などを検討している。日本企業が中国に進出する際、単独の場合に比べ、台湾企業と組んだ方が成功率が高いことが背景にある。
みずほ銀ではこのほか、台湾から日本の不動産投資に対する融資や、自宅を担保に老後資金を借り入れる「リバースモーゲージ」や携帯電話を介した銀行サービスといった個人向け商品・サービスのノウハウの台湾銀への提供を想定している。