1910(明治43)年に佐賀県で「薬屋」として創業し、105年にわたり地域の健康を見守り続けてきた(株)ミズ。時代の変化とともに多様化するニーズに対応し、高齢社会に寄り添った介護福祉事業や、地域高齢者に便利な健康ステーション「そいよかね」への出店など、新たな取り組みを進める。経営の基礎になっている理念と、地域の健康を守る思いについて、代表の木元伸一社長に話を聞いた。
◇
□木元伸一社長
■地域の健康ステーションに出店
--「まず、理念ありき」という考え方を大切にしているそうですね
「創業者である溝上泰弘現会長が大事にしてきた、企業理念が何にも優先すること、つまり『まず、理念ありき』の考え方を最も大切にしながら日々経営させていただいています。そして、ミズが現在52店舗を展開する保険調剤薬局は、国の医療費を使わせていただきながら、業を営んでいます。このことは、株式会社でありがら、強く『公』の意識を持って経営をしなければならないということを意味しています。こうした考え方に沿い、ミズは、『売り上げや利益を追求するのではない』『社会や人のお役に立つことを最優先する』事業展開を行ってきました。そして社員にも、お役立ち精神である『利他の心』が重要であることを、常に会議や研修で繰り返し伝えています。まず、理念ありき。理念こそミズが最も大切にしていることなのです」