【マネジメント新時代】様変わりした東京モーターショー (2/3ページ)

2015.11.7 07:30

独フォルクスワーゲンは電気自動車「e-up!」のモーターアセンブリーを展示した=東京都江東区(和田憲一郎氏提供)

独フォルクスワーゲンは電気自動車「e-up!」のモーターアセンブリーを展示した=東京都江東区(和田憲一郎氏提供)【拡大】

 日本のマーケットが今後増加するとは考えにくいが、日本ならではの特徴をもっと打ち出すことで、存在価値を高めることができると思われる。

 さらに、家電・ITの見本市「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)」との連動性も薄れてしまったように思える。前回、13年のモーターショーと同年に開催されたCEATECでは、自動運転車やワイヤレス給電など、クルマとそれらに関連する技術が多数展示されており、将来の技術展示がCEATEC、東京モーターショーはクルマの展示というように、ある意味すみ分けが生まれていたような気がした。

 しかし、今年のCEATECではほとんどの自動車メーカーが参加せず、数少ない参加企業のホンダにしても、給電装置をメーンにするなど、ある意味、自動車メーカーが手を引いたような印象を受けた。“Connected Car”(コネクテッドカー)や“IoT”(インターネット・オブ・シングス)など、ITとつながるべきだとの掛け声は高いものの、CEATECおよび東京モーターショーからも、あまりそのイメージを見ることができなかったことは残念である。

 ◆部品メーカーに活気

 それと対照的かもしれないが、部品メーカーは日系、ドイツメーカーとも新しい商品を展示し、頑張っていると思えることが多かった。背景として、クルマのパワートレインがエンジンから、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車、燃料電池車へと移行するに従い、モジュール化で組み立てる傾向が強まっていることがある。

 つまり、このモジュールを受けた企業は、その固まり全部をビジネスとして握れるため、積極的にモーター、インバーター、トランスミッション、充電器、DC-DCコンバーターなど、各種部品をモジュール化し、自社の特徴を打ち出していた。

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