逆に気象予報が「晴れ」なら、無駄な充電をする必要はない。日中は、太陽光でつくった電力を消費しながら充電し、日没後は充電した電力を消費する仕組みだ。
東日本大震災後の電力不足や分散型エネルギーの需要の高まりを受け、NECは2012年10月、容量5.53キロワット時の小型蓄電システムをハウスメーカーなど向けに発売。昨年11月には容量を7.8キロワット時に拡大したモデルも発売し、2年間で2万台の販売を目指している。
使用するリチウムイオン電池は、ノートパソコンや携帯電話など向けに開発してきた技術を活用し、業界トップクラスの最長15年保証の寿命を誇る。電池の性能を決めるキーデバイスの電極の生産や組み立て作業は全て国内で一貫して行い、施工時間も大幅短縮できる。
システムを活用すれば、毎日の電力使用量が見えるだけでなく、蓄電池の稼働状況をクラウドから24時間365日間遠隔監視できる。異常を検知すれば、原因を調べ、遠隔でソフトウエアを更新することも可能だ。千田康博・第二スマートエネルギー事業部第二ソリューション部長は「当社の得意分野である通信技術が発揮されている」と胸を張る。