新たな5年間の戦略的パートナーシップを結んだ東レの日覚昭広社長(左)とファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=17日、東京都千代田区【拡大】
東レとファーストリテイリング傘下のユニクロは17日、平成28年から5年間の新たな戦略的パートナーシップを結んだと発表した。東レの高機能繊維を使った衣料品を共同開発し、世界で販売する。発熱・保温機能を持つ素材「ヒートテック」の関連商品に続くヒット商品の開発を目指し、IT活用の推進などに取り組み1兆円の取引額を目指す。
IT活用では、顧客のビッグデータを積極活用して市場ニーズを正確にくみ取り、商品開発に素早く反映させる。また、中国生産を引き続き拡大しながら、一極集中のリスクを避けるためベトナムやバングラデシュの生産を増強。普段着にもなるスポーツウエアの開発にも力を入れる。
両社は18年にパートナーシップを始め、ヒートテックを使った衣料品を開発するなど二人三脚でヒット商品を生み出してきた。
ファストリの柳井正会長兼社長は会見で「トレンドを的確に把握し、商品にしっかり織り込む」と述べた。