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≪MARKET≫
■高機能・高付加価値化で新たな需要
筆記具メーカーを取り巻く環境は、決して良好とはいえない。2008年のリーマン・ショックを契機に企業が経費節減を徹底し、法人需要が減少。IT普及によるペーパーレス化や少子化も立ちはだかる。
もっとも、国内ボールペン市場はここ数年、拡大傾向を維持している。矢野経済研究所によると、13年度は前年度比10.4%増の415億円に拡大。14年度も453億円まで増えたとみられる。
筆跡をこすると消せるボールペンのヒットで水性の需要が拡大。油性も同様に拡大しており、三菱鉛筆がジェットストリームで新ジャンルとして確立した「なめらかボールペン」が牽引(けんいん)役となっている。
油性に限ってみると、12年度に192億円だった市場は13年度に203億円、14年度(見通し)に213億円と着実に増えている。
脱デフレがなかなか進まない中、メーカー各社は少しでも商品単価を引き上げようと、海外展開の加速に加え、商品の高機能化、高付加価値化に尽力。それが個人向けを中心に新たな需要を掘り起こしている格好だ。
筆記具世界最大手の仏ビックや中国メーカーは、価格の安い「箱入り」には強いが、開発力では日本メーカーに分がある。そうした強みは、海外展開にも生かされつつある。
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