【開発物語】三菱鉛筆 油性ボールペン「ジェットストリーム」(2-2) (3/3ページ)

2015.11.23 05:00

ジェットストリームの開発陣。前列左から2人目が生みの親の市川秀寿さん

ジェットストリームの開発陣。前列左から2人目が生みの親の市川秀寿さん【拡大】

  • ジェットストリームのインク(左)は粘度が低いため紙によくしみ込み、乾きやすい

 ≪FROM WRITER≫

 仕事柄、ボールペンをよく使う。それがなければ仕事は成り立たず、命綱とも言える。できが悪く、インクがうまく出なかったりすると、ただでさえ下手くそな字が完全に解読不能となり、後で冷や汗をかくはめになる。だから、品質にはうるさい方だと思っている。

 一方で悲しいかな、小遣いの少ない一般庶民でもある。買う機会があっても、「どうせ消耗品だから」と言い聞かせて安さを優先してしまう。たいてい、安物買いの銭失いになるのだが…。

 今回、ジェットストリームを初体験し、触れ込み通りの書き味に驚いた。価格は中国製より高いが、書き味や品質を考慮すれば、むしろお値打ちだ。高級版の「プライム」にも、値段以上の価値があると感じた。

 もっと高くてもいいのでは、と意見を伝えると、より多くの消費者に使ってほしいという。品質だけでなく、高い値段を押しつけない良心的な姿勢が、三菱鉛筆を“100年企業”に育てたのだろう。(井田通人)

                   ◇

 ≪KEY WORD≫

 ■ジェットストリーム

 三菱鉛筆が海外で2003年、国内で06年に発売した油性ボールペン。「クセになる、なめらかな書き味」をキャッチコピーに、同社の一般的な油性ボールペンに比べて摩擦を3~5割減らし、「なめらかボールペン」と呼ぶ新ジャンルを開拓した。

 書く力の強さに関係なく安定した線を描けるほか、インクが乾きやすく手が汚れにくいのも特徴。現在は多色タイプや高級タイプなど、130種類以上を取りそろえている。価格は150~5000円(税別)。

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