基本協定の締結後、東京電力の担当者と握手する山梨県の後藤斎知事(右)=10月27日午後、山梨県庁【拡大】
企業局が電力供給先の企業を募集・選定し、東電に対象企業を提示する。企業局は、県の産業振興策を踏まえて対象企業を選ぶ方針だ。県は売電で得た増収分を電気事業会計に計上した後、一般会計に繰り入れ、子育て支援事業などに投入し、県民に還元する。
東電が地方自治体と組んで低料金で電力を提供するのは初めて。値下げ分は東電が負担するが、「地域経済が上向きになり事業が拡大することは、東電にとってもプラス。他の自治体からも話があれば歓迎する」(担当者)と意欲を見せる。外部電源の利用は一定のベースロード電源の確保にもつながる。
県は来年4月の電力小売り全面自由化に向け、安価で安定した電力供給の仕組みを検討してきた。後藤斎知事は「東電と県と地元企業3者にメリットがある制度。雇用と人口の増加につなげたい」と話している。今後、状況をみて延長も両者で検討していく。