ANAホールディングスの新パン工場で試作パンを点検する従業員=25日午後、羽田空港【拡大】
「首都圏空港発の国際線のパンは全て自社製で提供します」-。ANAホールディングスは25日、羽田空港に新設した機内食やラウンジ向けのパン工場を報道陣に公開した。
ANAはこれまで羽田、成田両空港を出発する国際線のエコノミークラスで提供するパンを外部業者から調達していたが、12月1日から自社製に切り替える。ファースト、ビジネスクラスと同じ品質のパンを提供することで、機内サービスの向上を狙う。
新設パン工場では発酵から加熱、袋詰めまで一貫して手掛ける。この日は従業員らがパンを試作、焼き加減などを点検していた。生産能力は1日当たり3万2千個程度とANAが成田空港近くに置く現パン工場の約4倍となる。
ANAの担当者は「将来的にはホテルなどへの販売にも力を入れていきたい」と話した。