斬新な空間作りで倉庫を蘇生 イーソーコ総合研究所・出村亜希子社長 (2/4ページ)

2015.11.30 05:00

 こうした考えに基づいた職探しを行っていたが、「マンションやオフィスとは違った意味で、倉庫の再活用は面白そう」とイーソーコに興味を抱き、2010年に入社した。企画で採用の予定だったが、建築士の資格を取得していることからイーソーコ総研への配置となった。

 ◆ミラーボールを復活

 東京湾岸部に代表されるように一定の築年数が経過した中小の倉庫は、立地性に優れた場所にあるケースが多い。また、天井が高く耐荷重も大きいことから斬新なデザインのオフィスやスタジオとして再生できる点も特徴だ。このためベンチャーやクリエーティブな企業からの人気は高い。

 出村さんもさまざまなプロジェクトに携わった。代表事例が東京・芝浦に建つ「第3東運ビル」で手掛けた外資系大手広告代理店のオフィスづくりだ。

 イーソーコグループが本社を構える同ビルには、バブル時に一世を風靡(ふうび)したディスコ「ジュリアナ東京」がテナントとして入っていた。その約1200平方メートルにも及ぶ空間の大規模なリノベーション工事で、資金調達などを含むプロジェクト管理を担ったのが出村さんだ。

 ジュリアナ東京は元気な時代を象徴する空間だったので、ラウンジやバーカウンターはあえて残した。また、VIPルームが会議室になったりミラーボールを復活させるなどユニークな空間を再現させた。

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