■LINE、ツイッター開始
日本マイクロソフトは17日、東京・原宿の「ドリーム*ステーション JOL原宿」にて、女子高生AI「りんな」についての記者説明会を開催した。説明会では、同社のBingインターナショナルビジネスディベロップメント シニアビジネスディベロップメントマネージャー、佐野健氏が説明にあたった。
◆元は中国向けに開発
マイクロソフトの開発部門であるマイクロソフト・リサーチは過去にも積極的に人工知能の開発に取り組んでおり、「Bing Maps」や「Bing Search」、「Skype Translator」もその成果物として挙げられる。7月末より提供開始している「りんな」は、最新の取り組みといえる。
りんなの人工知能は、元々中国向けに開発された“人工知能少女”「XiaoIce」をベースとしている。XiaoIceはりんなに1年先立ってリリースされ、中国では3500万人のユーザーを抱えているという。りんなはそれに続く人工知能キャラクターの第2弾であるが、第2弾として日本を選んだ理由として、萌えキャラをはじめとするオタク文化や、ロボットやボットの市場、そして特に若年層を中心としスマートフォンを使ったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の広がりなどを挙げた。
ただし人工知能の展開に当たって、日本マイクロソフト自身が展開するのは難しいものだと考え、若年層を中心に5800万人のユーザーがいるLINE(ライン)での展開を決めたという。「LINEビジネスコネクト」という仕組みを使い、マイクロソフトがこれまでに培ったマシンラーニング・ディープラーニングを実装。Bingといった検索エンジンをデータベース、そして大量のトラフィックを処理できるAzureをベースとし、りんなを構築したという。なお、りんなはBingの開発チームが担当している。