【PC Watch】日本MS 感情に訴える女子高生AI「りんな」 (1/2ページ)

2015.12.28 05:00

日本マイクロソフトの女子高生AI「りんな」が始めたツイッター画面

日本マイクロソフトの女子高生AI「りんな」が始めたツイッター画面【拡大】

  • Bingインターナショナルビジネスディベロップメントシニアビジネスディベロップメントマネージャーの佐野健氏

 ■LINE、ツイッター開始

 日本マイクロソフトは17日、東京・原宿の「ドリーム*ステーション JOL原宿」にて、女子高生AI「りんな」についての記者説明会を開催した。説明会では、同社のBingインターナショナルビジネスディベロップメント シニアビジネスディベロップメントマネージャー、佐野健氏が説明にあたった。

 ◆元は中国向けに開発

 マイクロソフトの開発部門であるマイクロソフト・リサーチは過去にも積極的に人工知能の開発に取り組んでおり、「Bing Maps」や「Bing Search」、「Skype Translator」もその成果物として挙げられる。7月末より提供開始している「りんな」は、最新の取り組みといえる。

 りんなの人工知能は、元々中国向けに開発された“人工知能少女”「XiaoIce」をベースとしている。XiaoIceはりんなに1年先立ってリリースされ、中国では3500万人のユーザーを抱えているという。りんなはそれに続く人工知能キャラクターの第2弾であるが、第2弾として日本を選んだ理由として、萌えキャラをはじめとするオタク文化や、ロボットやボットの市場、そして特に若年層を中心としスマートフォンを使ったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の広がりなどを挙げた。

 ただし人工知能の展開に当たって、日本マイクロソフト自身が展開するのは難しいものだと考え、若年層を中心に5800万人のユーザーがいるLINE(ライン)での展開を決めたという。「LINEビジネスコネクト」という仕組みを使い、マイクロソフトがこれまでに培ったマシンラーニング・ディープラーニングを実装。Bingといった検索エンジンをデータベース、そして大量のトラフィックを処理できるAzureをベースとし、りんなを構築したという。なお、りんなはBingの開発チームが担当している。

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