会見した山中教授は、両者の提携についてこう意義を語った。
従来の産学連携は、製薬会社の社員が大学に出向して基礎分野の研究に参加するのが一般的だった。今回のように製薬会社の研究機関に直接入りこんで、臨床段階まで携わるのは日本の製薬業界では極めて異例のことだ。いわば、武田と京大の研究者が同じ釜の飯を食いながら、再生医療の臨床試験という一つの目標に取りかかる構図だ。
国立大学法人の職員である京大の研究者と武田の社員では、一緒に研究をしていても、勤務や出張の勤務規定が異なる。京大職員が武田の社員食堂で割引価格で利用できるように福利厚生面などの細かな規定も見直しをして、実現にこぎつけた。
湘南研究所内に約2200平方メートルの施設を開設し、iPS研究所の6人を中心に60人が参加する。来年4月に対象となる疾患を10以上まで増やし、40人以上の研究者を国内外からさらに受け入れる予定だ。