□三井住友フィナンシャルグループ社長・宮田孝一さん(62)
■銀行、証券で連携しビジネス複合化
--今年の経済環境をどう見ている
「中国の経済減速の影響は年初は残るだろうが、徐々に持ち直すのではないか。世界全体の経済成長率は昨年で3%、今年は3%台半ばとみている。日本は、実質成長率で1%程度を想定している。補正予算や財政投入も打ち出したほか、来年4月の消費税引き上げを見据えた駆け込み需要が出てくるからだ。企業業績や所得、雇用環境を考えると底堅い年になると考えている」
--国内の貸し出し、融資先の設備投資の状況は
「国内回帰の設備投資をするとの話も出ている。円安で海外の生産コストが上がっていることも大きいが、経済的にも政治的にも日本の方が確実性が高いのが理由のようだ。国内の設備投資を抑えてきたことの反動で、効率が高い設備への転換や、省力化に向けた設備投資をする動きも出てきた。当行でも年間で国内の法人向け貸し出しで1兆円を超える伸びが継続するとみている」
--マーケットの見通しや運用方針は
「日経平均株価は年前半は2万2000円に向けて上がっていくだろう。景況感の確認とか、中国の不安感が払拭されていくことで上昇する。当行としては、株式中心の運用を今後も続けていく。日銀の金融政策で、国債を買い続ける政策が続いており、国債で大きなポジションを取っても収益が見込めないからだ」