□みずほフィナンシャルグループ社長・佐藤康博さん(63)
■「欧米型の顧客別管理体制」に挑戦へ
--米利上げでドル調達コストが上昇している
「2014年6、7月から、ドル調達コストがじわじわ上がってきた。中国経済の減速や原油価格の下落を受けて、世界経済の先行き不安が広がっている背景もあり、この傾向はしばらく続く。(投資家は安全通貨とされるドルを買うため)これからもドル調達コストはじわじわ上がっていく」
--ドル調達コストの上昇にどう対応するのか
「ドル調達コストが上がると、どうしても、貸し出し業務のマージン(利ざや)が減っていく。海外でも貸し出し業務のみで稼ごうとすれば、どんどん収益力が落ちていく。銀行だけでなくて、証券会社や信託銀行、運用会社をグループの中に持っていることが重要で、それぞれのシナジーを発揮できるモデルが10年代の勝ちパターンになる」
--昨年、英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)から北米向けの貸し出し債権や関連業務を買い取った
「RBS米国部門の100人超も受け入れたが、ほとんどが社債市場のプロ。米国では、M&A(企業の合併・買収)や経営陣による自社買収(MBO)が非常に多く、一つ一つの案件も大きい。銀行は(M&A費用として)巨額のお金を貸し出すが、その後は社債や株式に切り替えられる。RBSのプロがいることで、社債発行の幹事業務が取りやすくなる」