--16年の市場をどう予想する
「中国の動向が鍵を握る。中国政府も対策を取っているので、少しは経済成長率も持ち直すと期待しているが、新興国の成長率は全体的に低めで、昨年と変わらないだろう。国内も消費税再増税を前に自動車や住宅の駆け込み需要が発生するとはいえ、設備投資がそれほど伸びるとは思えず、限定的な需要増にとどまりそうだ。業界にとって厳しい環境が続く」
--中期経営計画の内容を修正する可能性は
「基本方針を変えるつもりはない。ただ、事業投資については案件ごとに評価の前提が変わってくるので、コスト削減を目的とする案件を優先するといった変更はあり得る。海外の新規案件についても慎重にならざるを得ないが、全体の投資額が大きく減ることはない。製造設備、人材の両面で国内拠点を強化するほか、海外の収益向上に向け愚直に取り組む」
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【プロフィル】進藤孝生
しんどう・こうせい 一橋大経卒、ハーバード経営大院修了。1973年新日本製鉄(現新日鉄住金)入社。2005年取締役、12年新日鉄住金副社長などを経て、14年4月から現職。秋田県出身。