【新春直球緩球】アサヒグループホールディングス・泉谷直木社長「海外事業売上高、早期に30%へ」

2016.1.6 08:14

アサヒグループホールディングスの泉谷直木社長兼CEO(松元洋平撮影)

アサヒグループホールディングスの泉谷直木社長兼CEO(松元洋平撮影)【拡大】

 --足元の消費動向は

 「二極化、多極化の動きが強まっている。富裕層や中間層での違いはあるが、花粉症に効果があるとか血圧を下げる効果があるといった機能性のある食品や飲料ならば少し値段が高くても購入するという消費者が増えている。今後、機能性や便利なものを求める動きが一段と強まる」

 --ビール業界の再編が世界的に進んでいる

 「巨大ビールメーカーと規模で競争する方法はない。ただ、統合は国によっては独占禁止法などに抵触するため、事業の一部売却や、2位、3位グループの再編も予想される。各社の思惑が一致すればもう一度、世界的な再編が起こる可能性はあるだろう」

 --世界的な再編は日本のビール市場にどう影響するか

 「海外ビールメーカーの製品が日本に入ってきて、一気にシェアを奪っていくことは難しいと思う。ただ、海外勢の資本が入ってくることは考えられる。米国市場はクラフトビール(地ビール)の台頭でメジャーブランドが苦戦しているし、将来の成長市場である新興国の成長は鈍化している。このため、投資先を入れ替える可能性は十分にあるだろう」

 --アサヒグループホールディングス(HD)の課題は

 「海外事業の強化だ。平成26年12月期時点の海外事業の売上高比率は13%と低い。海外事業はこれまでオセアニアとアジアを中心に展開してきたが、今後は欧米への投資を拡大する。早期に海外事業の売上高比率を30%に高める」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。