経済同友会の小林喜光代表幹事(左)の音頭で乾杯する経団連の榊原定征会長(右)、日本商工会議所の三村明夫会頭=5日午後、東京・内幸町【拡大】
賃上げについても、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が「年収ベースでの3%程度の賃上げ実施」に言及。基本給を底上げするベースアップ(ベア)にも前向きに取り組む考えを示した。
また、業績が好調な金融業界でも、みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長が「非正規労働者やパートに対する賃上げ」の必要性を強調。正規と非正規の格差解消に向けた賃上げを模索している。
一方で、設備投資については慎重な意見が目立った。少子高齢化による国内市場の縮小や新興国経済が不透明な中、思い切った投資拡大に踏み切れない現状が浮かび上がった形だ。
安倍政権に対し、新日鉄住金の進藤孝生社長は「アベノミクスの方向性は正しく、今年は政策の詳細を詰めて実行に移す年」と要請した。パーティー後、経済3団体のトップがそろって記者会見した。経団連の榊原定征会長は「業績が改善した企業に対して、昨年を上回る賃上げを求める」と改めて強調した。
■経営トップのひと言
≪テーマ≫
□発言者
◆ひと言
≪デフレ脱却≫
□JFEスチール・柿木厚司社長
◆デフレ脱却は7合目まで
□花王・沢田道隆社長
◆日用品の単価は上昇に転じており、業界はデフレから脱却した
□三越伊勢丹HD・石塚邦雄会長
◆マインド面でデフレ脱却は進んでいない
≪賃上げ≫
□サントリーHD・新浪剛史社長
◆年収ベースで平均3%の賃上げをしたい。子育て世代を重点に
□日本生命保険・筒井義信社長
◆政府要請があるからではなく、前向きに検討していく
≪設備投資≫
□トヨタ自動車・豊田章男社長
◆日本の需要が望めないとこれ以上の国内での設備投資は難しい
□昭和シェル石油・亀岡剛社長
◆業績は厳しいが、出光興産との経営統合を控え投資は止めることはできない
≪今年のキーワード≫
□資生堂・魚谷雅彦社長
◆「女性活躍の推進」。さらに環境整備を図る
□新日鉄住金・進藤孝生社長
◆「忍耐」。中国の過剰設備問題が継続
□ローソン・玉塚元一社長
◆「生産性革命」。人手不足感が高まる中で不可欠
※HDはホールディングスの略