経済界、賃上げに前向き 3団体新年祝賀会、デフレ脱却へ正念場 (2/2ページ)

2016.1.6 06:37

経済同友会の小林喜光代表幹事(左)の音頭で乾杯する経団連の榊原定征会長(右)、日本商工会議所の三村明夫会頭=5日午後、東京・内幸町

経済同友会の小林喜光代表幹事(左)の音頭で乾杯する経団連の榊原定征会長(右)、日本商工会議所の三村明夫会頭=5日午後、東京・内幸町【拡大】

 賃上げについても、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が「年収ベースでの3%程度の賃上げ実施」に言及。基本給を底上げするベースアップ(ベア)にも前向きに取り組む考えを示した。

 また、業績が好調な金融業界でも、みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長が「非正規労働者やパートに対する賃上げ」の必要性を強調。正規と非正規の格差解消に向けた賃上げを模索している。

 一方で、設備投資については慎重な意見が目立った。少子高齢化による国内市場の縮小や新興国経済が不透明な中、思い切った投資拡大に踏み切れない現状が浮かび上がった形だ。

 安倍政権に対し、新日鉄住金の進藤孝生社長は「アベノミクスの方向性は正しく、今年は政策の詳細を詰めて実行に移す年」と要請した。パーティー後、経済3団体のトップがそろって記者会見した。経団連の榊原定征会長は「業績が改善した企業に対して、昨年を上回る賃上げを求める」と改めて強調した。

 ■経営トップのひと言

 ≪テーマ≫

  □発言者

   ◆ひと言

 ≪デフレ脱却≫

  □JFEスチール・柿木厚司社長

   ◆デフレ脱却は7合目まで

  □花王・沢田道隆社長

   ◆日用品の単価は上昇に転じており、業界はデフレから脱却した

  □三越伊勢丹HD・石塚邦雄会長

   ◆マインド面でデフレ脱却は進んでいない

 ≪賃上げ≫

  □サントリーHD・新浪剛史社長

   ◆年収ベースで平均3%の賃上げをしたい。子育て世代を重点に

  □日本生命保険・筒井義信社長

   ◆政府要請があるからではなく、前向きに検討していく

 ≪設備投資≫

  □トヨタ自動車・豊田章男社長

   ◆日本の需要が望めないとこれ以上の国内での設備投資は難しい

  □昭和シェル石油・亀岡剛社長

   ◆業績は厳しいが、出光興産との経営統合を控え投資は止めることはできない

 ≪今年のキーワード≫

  □資生堂・魚谷雅彦社長

   ◆「女性活躍の推進」。さらに環境整備を図る

  □新日鉄住金・進藤孝生社長

   ◆「忍耐」。中国の過剰設備問題が継続

  □ローソン・玉塚元一社長

   ◆「生産性革命」。人手不足感が高まる中で不可欠

 ※HDはホールディングスの略

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