東京ガス広瀬道明社長【拡大】
■生活関連のサービスで電力販売拡充
--4月から電力の小売り全面自由化が始まる
「単純に電気料金が安い高いではなく、どうやって顧客が求めるサービスを提供できるかで勝負したい。当社はガスがベースとなるが、電気とガスのセット販売だけでは十分ではない。“暮らし”に軸足を置いた生活まわりのサービスを展開する。具体的には、水まわりや鍵、ガラスの修理といったサービスも、電力販売と合わせて提供していく。2020年に首都圏で1割のシェアをターゲットにしている」
--電源は十分か
「昭和シェル石油との共同出資会社で手掛ける火力発電の能力を2月に増強する。さらにJXグループとの共同出資会社でも発電能力を高める計画だ。また、神戸製鋼所が栃木県真岡市に建設している発電所から電力を全量引き取る。現在の電源は130万キロワット程度だが、これらの計画が立ち上がれば300万キロワットとなり、自由化後の電源を確保できる」
--石炭火力は二酸化炭素(CO2)削減の観点から、環境省が「是認できない」との意見を持っている
「九州電力、出光興産との3社で千葉県に石炭火力発電所の建設を計画している。環境影響評価(アセスメント)で問題がなければ、計画に変更はない」
--事業の選択と集中を進めている