主力ビール「黒ラベル」と「エビス」をアピールするサッポロビールの尾賀真城社長(左)とイメージガールの柚木渚さん=東京都千代田区【拡大】
サントリービールとサッポロビールの2社は7日、東京都内で2016年事業方針を発表した。国内ビール市場の縮小傾向が続く中、両社ともビール事業を中心に経営資源を投入し、成長を目指す。
サントリービールが同日発表した16年のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の販売計画は前年比2%増の6765万ケース(1ケースは大瓶20本換算)。今年の国内ビール市場の見通しは1%減を見込むが、高価格帯ビール「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズに新商品「同〈香るエール〉」を3月に発売するほか、「同マスターズドリーム」を増産、販売チャンネルを拡大し、販売目標を6%増に設定した。サントリービールの水谷徹社長は「成熟市場の中ではアグレッシブな計画だが、消費者の嗜好(しこう)をとらえれば達成は可能だ」と話した。
一方、サッポロビールの16年のビール類の販売目標は3.2%増の5140万ケース。1%減程度の市場見通しを見込むが、強気の目標を掲げ、国内シェアの向上を目指す。具体的には主力のビール「黒ラベル」を2月下旬に刷新するほか、高価格帯ビール「エビス」シリーズの商品を拡充し、今年のビール販売は5.2%増を見込む。東京都内で会見したサッポロビールの尾賀真城社長は「今年はビール強化元年。とにかくビールに傾注する1年にする」と決意を示した。