電力自由化の主戦場は首都圏 東電と激突…料金次第で16%が乗り換える? (3/4ページ)

2016.1.8 05:00

東京電力は2016年4月、大手電力で初めて持ち株会社制に移行し、小売り、火力発電、送配電の3事業を分社化する。写真は石炭を燃料とする常陸那珂火力発電所(茨城県)

東京電力は2016年4月、大手電力で初めて持ち株会社制に移行し、小売り、火力発電、送配電の3事業を分社化する。写真は石炭を燃料とする常陸那珂火力発電所(茨城県)【拡大】

  • 新電力の届出件数の累計

 8兆円規模の市場

 小売り全面自由化で開放される8兆円規模ともされる家庭向け電力市場を狙い、新電力(新規参入者)も動き出している。

 「東京ガスの供給エリア外でも電力を販売する」。武州ガス(埼玉県川越市)など中堅都市ガス5社と電力販売での提携を昨年11月に発表した東京ガスの広瀬道明社長は、電力販売の拡大に強い意気込みを示す。

 東京ガスは20年までに首都圏の電力販売で約1割のシェア獲得を目指している。だが、それは「大きなハードル」(広瀬社長)だ。

 東電からシェアを奪うため東ガスが取った秘策が、ガスを卸供給している中堅ガス会社との連携だ。提携した5社以外の卸供給先に対しても、電力販売の提携を働き掛ける。

 新電力にとっての武器は、大手電力がこれまで手掛けてこなかった多様なサービスだ。東ガスは本業のガスと電気のセット販売で顧客獲得を目指す考えだ。石油元売り大手のJXホールディングスも本業のガソリンとのセット販売で、早期に50万件の契約を目指す。

太陽光や風力といった再生可能エネルギーによる電力を…

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