■世界で勝てるグローバル企業目指す
--国内外の市場についてどうみる
「訪日外国人の増加が追い風になっている。アベノミクスも全体としては良い方向だ。海外も米国の消費は底堅く、欧州もとりあえず回復基調にある」
--中国市場の景気は減速している
「化粧品の販売は自動車ほどは落ち込んでいない。今後も経済成長率に1、2%上乗せした好調な売れ行きが続くとみている」
--資生堂の中国事業は低迷気味だ
「市場拡大に対応しようと販路を拡大してきた弊害で在庫が増えていた。確かに足元の業績は良くないが、昨年だけで100億円分の在庫を整理したので今後は上向く。店に納めて終わりでなく、消費者が買うことで売り上げが増える本来的なあり方にしたい」
--昨年8月下旬に現地法人社員が大量離職するなど、改革が空回りした面もある
「1人の営業担当者が複数のブランドを担当する体制にするなどしたが、改革を急ぐあまり販売現場と現地トップの対話が不足し、混乱してしまった。中国の風習や、現地社員が(改革を)どう感じるかを分かっていなかった。拙速だったので、いったん(施策は)元に戻した。今後は社員といっしょになって考え、働いた分だけ報われる仕組みにしたい」
--昨年10月には本体から企画・マーケティング部門を切り離し、販売会社と統合した
「縦割り解消のため、88年続いた仕組みに終止符を打った。同じオフィスで仕事をすれば目標などを共有できると考えたが、実際にチームワークが出てきた。これで社内の風通しが良くなるのではないか」