【2016 成長への展望】伊藤忠商事社長・岡藤正広さん(66) (1/2ページ)

2016.1.9 05:00

 ■中国へ投資急がず、生活関連で強み発揮

 --2015年度は最終利益予想で業界首位となりそうだ

 「1位は夢だった。今期は2強の一角が目標だった。まだ(業績見通しが)暫定1位の段階で浮かれていてはいけない。非資源事業でナンバーワンを掲げ、パルプなど住生活・情報部門や機械部門が大きく利益に貢献した。財閥商社が資源安で苦境のうちに、2強の地位を固めたい。地に足を付け、もう一度商売の原点である『か・け・ふ』(稼ぐ・削る・増やす)を見直す」

 --米シェールオイル事業を売却したが、資源事業での戦略は

 「電力会社や鉄鋼メーカーなど、資源を長期に大口購入する取引先を持つ財閥系商社に立ち向かっても勝てない。資源事業は強みを持つ石炭と鉄鉱石に絞る。石油価格は1バレル=40ドル(約4800円)~50ドルの水準が10年ぐらいは続くだろう」

 --タイ財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループと共同で、中国中信集団(CITIC)へ出資した

 「インフラや資源開発などにおいて、質の違う情報が入ってくるのを実感している。食肉需要は世界で増えており、CPからインドやロシアの養鶏所運営への参画を打診されている。単独進出は難しい国だが、CPの持つ新興国のビジネスモデルで、突破口が開く可能性がある。ミャンマーでもCPや米ドールと共同で、農園事業への参画を検討中だ。ただ、中国は経済状況が厳しいので、今は大型案件への投資は慎重にしたい。CITIC自体の企業価値は向上し、取り込める利益は増えており、急ぐ必要はない」

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