損保ジャパン日本興亜ホールディングスの桜田謙悟社長インタビュー=東京都新宿区(古厩正樹撮影)【拡大】
□損保ジャパン日本興亜ホールディングス社長・桜田謙悟さん(59)
--2016年度からの中期経営計画のテーマは
「テーマパーク型ビジネスモデルを実現したい。それに向けて、人材育成とIT(情報技術)活用に取り組む。お客さまに安心・安全・健康をテーマにした当社のテーマパークにいつもいてもらえる状態をつくるため、介護事業に参入した。保険の市場規模は8兆円に対し、介護は現在の10兆円から25年には20兆円になる見通しだ。20年度には、連結最終利益で世界ベスト10入りを臨める状態にしたい」
--昨年はワタミの介護事業(現SOMPOケアネクスト)を買収し、今年3月には介護業界3位のメッセージを子会社化する
「メッセージは系列会社が運営する介護付き有料老人ホームで入居者の転落死や虐待が相次いだ問題があったが、在宅介護のノウハウがあり、ビジネスモデル自体が間違っているとは思わない。私どものブランドと品質、リスク管理能力、IT、資本力を組み合わせることで、よりよい会社にしていく。保険の販売から入って、介護のような保険以外のビジネスにつなげていくことを考えている」
--ITをどう活用していくのか
「新しい技術の影響を予測したり、そこからビジネスモデルのヒントをつかんだりするため、4月に米シリコンバレーに拠点をつくる。ITベンチャーへの出資や提携も検討したい。また、生命保険子会社では1月から、社員3000人に腕時計型のウエアラブル(装着型)端末を配り、睡眠時間や消費カロリーなどのビッグデータ(膨大な情報)を集め、生活習慣と健康状態の関連性を解析する。健康的な生活を送る契約者には、保険料の割引やポイントの付与を考えたい」