■第3のビール課題 販促活動など展開
--国内の景気、消費動向は
「中国の景気や地政学的リスク、原油価格など海外情勢や外部環境に不確定要素が多いが、国内の景気だけをみるといい状態で動いている。東京五輪が開催される2020年ぐらいまで開発ラッシュが続くほか、訪日外国人客も右肩上がりで増えることが予想されている。一方で、消費については、使い分けが顕著になっている。低価格帯のワインだけでなく、中級・高級ワインも売れており、消費者ニーズは多様化してきている」
--国内ビール類市場の問題点は
「各社、新商品を出しすぎているところだ。商品の陳列棚をみるたびに商品がころころと変わっている。このような状況では消費者も落ち着かないだろう。今後、消費者にビールを飲む楽しさや味わい方を理解してもらえるよう努力していく必要がある」
--2016年ビール市場での戦い方は
「昨年は主力のビール『黒ラベル』や『エビス』は売り上げを伸ばした。一方、発泡酒や第3のビールが思うように力を発揮できていない。当社の課題ははっきりしている。引き続きビールを中心に注力するが、第3のビールをどれだけ伸ばせるかが飛躍のポイントだ。今年は販売促進キャンペーンなどを展開し、拡販していく」
--ビール業界の世界的な再編は日本のビール市場にどう影響するか
「日本市場にとって影響はない。人口減少が続く日本市場の利益率は低く、酒税は高い。このため、海外勢にとって日本市場の魅力は少ないだろう。しかも、日本市場では海外勢のビールは根付いていない。消費者が日本のビールメーカーのものを選んでいるからだ。ビールは機械のような工業製品ではない。食品という文化に類するものだ。会社の規模を追求することが全てではないと思う」