飲料大手のキリンビバレッジとダイドードリンコは15日、自動販売機事業での業務提携を発表した。4月から商品の一部を互いの自販機に供給する。自販機事業は、首位の日本コカ・コーラと、2015年7月に日本たばこ産業(JT)の自販機事業を買収したサントリー食品インターナショナルの2強体制が強まっており、キリンとダイドーは提携を機に生き残りを図る。
相互供給するのは、キリンの「午後の紅茶」2商品とダイドーの缶コーヒー「ダイドーブレンド」2商品。ダイドーブレンドは発売から40年以上、午後の紅茶は今年発売30周年を迎え、ともに主力商品。大阪市で記者会見したダイドーの高松富也社長は「午後の紅茶のブランド力で、ダイドーの自販機の売り上げ向上も見込める」と提携効果を説明した。
両社によると、14年末時点の自販機の稼働台数はダイドーが約28万台で業界4位、キリンが約25万台で業界5位。相互供給する商品を扱う自販機は約50万台になる。
両社は今後、自販機のメンテナンス、缶やペットボトルなど資材の共同調達といったコスト削減策についても提携の検討を進めるとしている。
自販機市場をめぐっては、業界3位のアサヒ飲料(約29万台)と8位の大塚製薬(約8万台)が15年3月に主力商品の相互販売で合意、業界再編の動きが活発化している。