平成27年の訪日外国人旅行者数を発表する石井啓一国土交通相=19日、国交省【拡大】
2015年の訪日外国人旅行者数が1970万人を超え、政府目標である2000万人の早期達成が目前となったことで、今後は国内企業の「訪日客シフト」がますます加速しそうだ。少子高齢化の進展で国内市場の縮小が見込まれる中、消費意欲も旺盛な訪日客向けビジネスは数少ない成長市場となる可能性を秘めており、活発な事業展開の動きが相次いでいる。
「長年培ってきた列車の技術と観光の経験を結集した」。JR東日本が13日に開いた報道向けレセプションで、登壇した赤石良治執行役員の声に力が込もった。スクリーンに映し出されたのは、民営化30周年の節目にあたる17年春の運行を目指すクルーズトレイン「四季島」の車両デザインだ。
四季島は東日本各地を数日間かけて巡り、食の恵みや四季折々の風景などを堪能するクルーズツアーの主役で、ホテルのような客室やラウンジを備える。重要なターゲットは訪日客。赤石氏は「日本が育んだおもてなしの心や四季、鉄道文化を存分に味わえる」と強調する。