シナネン、日本ソーラー全株を第二電力から譲り受け

2016.1.12 05:23

 シナネングループでエネルギーソリューション事業を担うシナネンは、日本ソーラー電力(東京都品川区)の全株式を取得した。取得額は5億900万円で、親会社の第二電力(大阪市中央区)から譲り受けた。

 日本ソーラー電力は、関西と中部の大都市圏を中心に、屋根借りによる太陽光発電事業を展開している。発電設備は全て低圧(50キロワット未満)に特化しており、合計で428カ所(パネル出力は19.6メガワット)の太陽光発電所を運営している。年間発電量は2万900メガワット時を想定、一般家庭約5800世帯分の消費電力に相当する。

 シナネンは、関西、中部、東京、東北の各電力管内で法人向け電力販売を行っており、日本ソーラー電力の子会社化によって、関電、中電管内での事業基盤強化を図る。太陽光で発電したクリーンエネルギーの販売を通じて、二酸化炭素(CO2)削減も推進していく。

 またシナネンは、ミノス(東京都港区)やミライフ(埼玉県松伏町)などグループ会社による電力販売や顧客管理システムの開発を通してサプライチェーンを構築し、家庭向け電力販売を含めた電力事業に注力していく。

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