三菱電機は21日、次世代の「第5世代移動通信システム(5G)」の基地局向けに、現行4Gの通信速度に対して約60倍となる毎秒20ギガビットを実現する「マルチビーム多重技術」を開発したと発表した。混雑する街中でも、端末に送るビーム間の干渉を低減し、快適な通信環境を実現。2018年度にシステム実証を行い、20年以降に実用化を目指す。
従来技術では、端末同士が近接する環境では、信号電力を下げて干渉を低減する半面、通信速度が低下するという課題があった。
三菱電機は、5Gの基地局向けに、周波数の利用効率を高める「多素子アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ」(APAA)を開発。複数のアンテナでデータを並列伝送する技術を組み合わせ、高速度による大容量の通信が可能になった。
5Gをめぐっては、NTTドコモが20年の東京五輪の開催に合わせ、サービス開始を目指しており、三菱電機に加え、NECや富士通などの通信機器ベンダーも技術開発に力を入れている。