--全面自由化される電力小売り事業の戦略は
「電源としてバイオマスや風力発電、地熱、太陽光発電などを手掛けており、将来的には、これら再生可能エネルギーを使った電力小売りのビジネスモデルを模索していく。割高でもクリーンな電力が欲しいという消費者に買ってもらい、収益を再生エネに再投資したい。また、昭和シェルは液化天然ガス(LNG)火力などを持っているほか、出光も九州電力と東京ガスの3社で千葉県に石炭火力発電所を建設する計画がある。これらの電源も組み合わせ、事業を展開する」
--主力の石油事業以外にも力を入れている
「将来の成長の柱を石油以外にもつくりたい。例えば、有機ELパネルに使われる発光材料がある。有機ELはスマートフォンや大型テレビなどに採用が拡大する見込みで、需要動向を見極めながら増産を検討する。潤滑油についてもエンジンの省エネ技術に貢献している。日系の自動車メーカーが中心だったが、海外メーカーにも納入され始めた。これらの特許技術が評価されて昨年、米調査会社が選ぶ知的財産の活用に優れた企業100社に日本の石油元売り会社として初めて選出された。引き続き研究開発に注力したい」
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【プロフィル】月岡隆
つきおか・たかし 慶大法卒。1975年出光興産入社。2009年取締役、常務、副社長などを経て、13年6月から現職。