スズキはインドで圧倒的なシェアがあり、新興国で欠かせない小型車の開発や低コスト生産のノウハウを持つ。トヨタはダイハツの小型車をインドに投入することも検討してきたが、スズキと提携すれば戦略に選択肢が増える。
一方、トヨタは昨年から、系列部品メーカーの再編や組織改革を本格化している。ダイハツの完全子会社化はトヨタのグループ戦略が新たな段階に入ることを意味する。これまで他社に出資しても「基本は自主性にまかせる」(トヨタ関係者)側面が少なくなかったからだ。
軽自動車の販売減で業績が悪化するダイハツはトヨタの懸案だった。VWはグループ各社の部品共通化などで規模の利益を享受しており、トヨタもダイハツと調達などを共通化すればコスト削減できる。ダイハツが、縮小する国内市場から海外へのシフトを進めるうえでも効率的な運営が図れる。