伸長するチョコレート市場と明治の戦略 (1/2ページ)

2016.1.29 05:00

 □明治 菓子営業本部 伊田覚・菓子商品開発部長

 菓子カテゴリー別の国内市場規模(小売金額ベース)をみると、チョコレートの市場規模は、2014年に和生菓子を抜いてトップとなった。昨年の市場規模も4923億円の見込みで、2年連続トップとなった。

 チョコレート市場拡大の波はおおむね3回あった。まずは、90年代のバレンタインブーム。2000年代に入り、各社がヒット商品を発売したことで市場をさらに拡大。13~14年に健康イメージを打ち出した機能性チョコレートの登場でさらに市場は拡大した。

 明治・菓子営業本部の伊田覚菓子商品開発部長は、「市場は拡大しているが1人当たり消費量は年間約2キロ。欧州ではドイツの12キロをはじめとして10キロ以上の国もあり、まだ伸びる余地がある」とみている。

 原料のカカオ豆の産地は、北緯20度~南緯20度、高度30メートル~300メートル、平均気温18度~29度、年間雨量1000ミリ以上の地域。西アフリカ、マダガスカル、東南アジア、中南米が主な産地。大別すると4品種に分けられ、生産量は世界で約417万トンとコーヒー豆の740万トンに比べると約6割程度だ。カカオ豆は需要増加で近い将来に10万トン不足するとみられているが、おおむね消費量の増加に対応して生産も増えている。

 明治は、「メイジ・カカオ・サポート(MCS)」という活動を実施しており、発酵法の指導や苗木センターを開設するなどカカオ農家の農法支援だけでなく、井戸や学校備品などカカオ豆の生産地の住民に対する生活支援も行っている。こうした支援活動を通じて高品質なカカオ豆から直接調達して、カカオマスを製造し、チョコレートを製造している。

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