NTTドコモが29日に発表した2015年4~12月期連結決算は売上高が3兆3834億円(前年同期比1.7%増)、営業利益が6855億円(16.8%増)となり、増収増益に転じた。10~12月は番号持ち運び制度(MNP)利用の携帯電話会社の乗り換え利用者が四半期として初めて転入超過を達成したほか、新規契約から解約を引いた純増数も310万件(前年同期は217万件)に約4割増えて収益を押し上げた。
1950億円のコスト削減を実施したうえ、定額通話など新料金プランへの移行による影響も解消した。営業利益7100億円、最終利益4900億円の通期業績予想は変更していない。
ドコモは同日、上限5000億円(2億2000万株)の自己株式を2月1日~12月31日の間に取得すると発表。1株当たり利益向上と株価引き上げ効果を狙う。