「ハスマンは当社のグローバル経営に示唆や支援を与えてくれる。グローバル人材の確保や育成などが期待できる」と津賀社長は言う。つまり、買収したハスマンを、グルーバル経営を加速させる土台にするという考えだ。
東芝事業に関心なし
会見では、BtoB事業強化に向けたハスマン買収の意義を強調した津賀社長だが、質問が東芝が進める家電やパソコン事業の再編に及ぶと「(事業の買収などに)関心があるかと言われれば『ない』」と素っ気なく答えた。
理由について、津賀社長は「家電やパソコン事業では過去にさまざまな苦しみがあったが、自分たちの中で成長していくという路線が描けている。三洋電機の買収を経て、事業の再編が難しいこともすでに経験している」と指摘した。