特に厳しい立場に追い込まれそうなのが、地方銀行などの地域金融機関だ。優良な貸出先が少なく、大手銀よりも国債での運用比率が高い。九州の地銀幹部は「預金をなるべく集めず、それでも集まる預金は有価証券での運用に回さざるを得ない」と苦しい胸の内を明かす。
関東地方の地銀の中堅幹部は「地方の金融機関の中には、八方ふさがりになるところも出てくる」と、マイナス金利が経営を圧迫する恐れに言及した。「規模の小さな第二地銀や信用金庫、信用組合で再編が生じるかもしれない」。日銀による“劇薬”は日本の金融業界地図を大きく書き換える可能性がある。