東京・日本橋の銀行の店舗。マイナス金利は金融機関にさまざまな影響を与えている=4日【拡大】
既にソニー銀行は普通預金金利を0.02%から0.001%に。10万円を1年間預けても1円しか利息がつかない。高金利の定期預金の募集をやめる地方銀行も出てきた。
日銀の黒田東彦総裁は「個人向け預金にマイナス金利がつく可能性はない」と説明する。お金を引き出そうとする人が銀行に殺到し、「取り付け騒ぎ」が発生するからだ。
ただ、各行は企業の大口預金に対し、「口座管理費」などの手数料を検討し始めた。
手数料が預金金利を上回れば事実上のマイナス金利となるが、大企業の預金は巨額のため、仮に引き出しても防犯対策費が膨らみ、保管場所の確保にも苦労する。既に欧米では導入事例があり、BNPパリバ証券の鮫島豊喜氏は「費用圧縮の選択肢の一つ」と分析する。
大手銀のように海外ビジネスを展開できない地域金融機関にとって、利ざや縮小の影響は、より深刻だ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の笹島勝人氏は「再編して体力をつけようとする地銀や信用金庫、信用組合は出てくるだろう」とみている。