強度や耐震性に優れた転造ねじの普及啓発を図る転造ねじ普及研究会は、シール剤付き継ぎ手の規格化、高温にも耐えられるシール剤の開発などを関連する業界団体に求めることを柱とした当面の活動方針を決めた。
転造ねじは空調設備や給排水用の鋼管の接合で使われる。「最近はボイラーなどの蒸気配管で転造ねじを使いたいという声が高まっている」(事務局)というが、耐熱性に優れたシール剤がほとんどない。
ねじの世界では、鋼管を切削してねじ山を形成する「切削ねじ」が広く使われてきたが、引っ張りや曲げなどの荷重が加わると、ねじが折れたり、破断しやすいという欠点がある。
これに対し、転造ねじは塑性加工で形成するため、切削ねじよりも肉厚で強度がある。2011年の東日本大震災後、急速に普及が進み、京都大学iPS細胞研究所や大学病院、公共施設などで使われている。
研究会の松島俊久代表幹事は「大規模災害の避難所となる小学校で使われるケースも出始めている。ライフラインを支える施設での採用が広がることを期待したい」と話している。
転造ねじ普及研究会は09年に発足。総合建設会社や素材メーカーの技術者ら22人で構成される。