ロシア陸上界のドーピング違反隠蔽に関与したラミン・ディアクIAAF前会長=2015年8月、中国・北京(AP)【拡大】
そして、今年1月14日、WADAによって公表されたその調査報告書で、IAAF前会長、ラミン・ディアク氏がロシアのドーピング違反の隠蔽(いんぺい)に関与していた実態が指摘されていた。昨年11月発表の報告書ではロシアの国ぐるみのドーピング疑惑を明るみに出したが、今回は違反を取り締まる立場のIAAFも「腐敗は組織全体に及んでいる」と指摘しており、問題の根深さを浮き彫りにした。
この報告の衝撃が冷めやらぬ1月24日、IAAFの“ビッグ・スポンサー”といえるオフィシャル・パートナー、アディダスがその立場から降りる、とのニュースが流れた。アディダスは、2008年に11年間のオフィシャル・パートナーシップ契約をIAAFと結び、その総額は契約当時3300万ドルと報じられていた。しかし、実際には商品無償提供などを含めると金額はさらに多く、年間約800万ドル(約9億2160万円)になるといわれている。もし、アディダスとの契約が早期解消されると、IAAFの損失(収入減)は4年分で3000万ドルに上ると見られる。
アディダスもIAAFも、オフィシャル・パートナー契約を解消したと認めていないが、アディダスがIAAFとの関係が自社ブランドに及ぼす影響を懸念していることは確かであり、また、IAAFがアディダスを含むオフィシャル・パートナーやスポンサーに対し、釈明に追われていることは間違いない。
◆「監視・忠告」の必要性
そこで、IAAFのオフィシャル・パートナーの構成を調べると、日本企業が大半を占めているとの事実に驚かされる。