【ロンドン=岡部伸】ロンドンで10日、英国名物の黒塗りブラックキャブの運転手らが、スマートフォン(多機能携帯電話)のアプリケーションを利用した米配車サービス「ウーバー(Uber)」の運行規制が緩いことに抗議して、数千台が首相官邸(ダウニング街)や議会があるウエストミンスターなど混雑が激しい中心地の通り一帯を一時封鎖した。
ロイター通信によると、ブラックキャブの労働組合は、運行規制を緩和させて所定の乗り場以外から乗客を乗せる「ウーバー」の新興タクシーは交通渋滞や事故を招きかねず、多くの排ガスもまき散らしており、乗客の安全確保のためにも政府は規制を強化するべきだと道路封鎖による抗議の理由を明らかにした。
ゴールドマンサックスとグーグルが出資する米配車サービス「ウーバー(Uber)」は、スマホを使用して簡単に外出先から個人タクシーを利用できるため、世界各地で急速に普及している。
しかし、厳格な運行規制を順守している旧来のタクシー業者との間でトラブルが頻発しており、フランスでは1月26日、公務員や教員、病院職員らとともに「ウーバー」の業者に抗議するタクシー運転者らが主要交差点でタイヤを燃やしたり、発煙弾を投げたりして環状道路を封鎖するデモを行っている。