東芝本社=東京都港区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
経営再建中の東芝の労働組合は、今春闘でベースアップ(ベア)の要求を見送り、電機メーカー各労組でつくる電機連合の「統一闘争」から離脱する方針を固めたことが16日までに分かった。不正会計問題による経営悪化により、2016年3月期連結決算の最終損益が7100億円の赤字を計上する見込みで、経営再建を急ぐことを優先させる。
電機大手の春闘は、組合の要求や経営側からの回答額をそろえる統一闘争を実施している。16年の交渉では、3000円以上のベアを統一要求する方針を決めている。ベア要求は3年連続となる。東芝労組は今月中にも方針を正式に決定する方針。