試験飛行を行うMRJ(三菱航空機提供)【拡大】
三菱航空機(愛知県豊山町)は25日、開発を進める国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が、3月に北陸方面へ初めて試験飛行する計画を明らかにした。機体の計器類の精度を確認するための試験で、必要に応じて能登空港(石川県輪島市)に着陸する。
試験は愛知県営名古屋空港(豊山町)から石川県に向かい、能登空港上空を低高度で飛行する予定だ。機体と能登空港に備え付けた測定器でそれぞれ高度や速度を測り、機体の計器類の精度を確かめる。
試験後は名古屋空港に戻るが、給油などで能登空港に着陸することも想定している。北陸方面で行う試験飛行は、3月中に2、3回を計画しているという。
MRJは昨年11月の初飛行を含め計6回の試験飛行を実施し、いずれも名古屋空港から太平洋の遠州灘方面へのルートだった。石川県空港企画課の担当者は「能登空港を最大限活用することでMRJの開発が加速されればうれしい」と話した。