ABインベブを率いているのは、効率的な経営手法で知られるブラジル人のカルロス・ブリトCEO(最高経営責任者)。無類のコストカッターとしても知られる。
元祖コストカッターでもあるカルロス・ゴーン日産自動車社長は、ブリト氏との経営手法の違いについて次のように語った。「ブリト氏と私の経営は、全く違う。ルノー日産アライアンスは、短期的な利益だけではなく、16年という長期にわたり成果を出し続けてきた。もう一つは、ルノーと日産はずっと対等の関係にある点だ」
ブリト氏は買収した企業の人員削減や工場売却を、逡巡(しゅんじゅん)なく断行していく。別の表現を使うなら“贅肉(ぜいにく)”を徹底して削(そ)いで、利益を高めていくのだ。対等の関係といった考え方はなく、被買収企業をひたすら筋肉質にしていく。短期間に。