
ホンダの燃料電池車「クラリティフューエルセル」。手前は八郷隆弘社長=10日午前、東京都港区【拡大】
ホンダはこの日、FCVで発電した電力を家庭用電源に変換する持ち運び型の給電器も発売した。停電時に医療機器などの電源にもFCVを活用できる。八郷隆弘社長は発表会で「FCVはガソリン車に置き換わる移動手段として有望だ。災害に強い社会にも貢献できる」と述べた。
ただ、普及には課題がある。経済産業省によると、水素ステーションは3月末で大都市圏を中心に80カ所の予定。FCVが敬遠されないよう、ステーションの整備も同時に取り組む必要がある。
また、政府は37年ごろにハイブリッド車(HV)並みの車両価格を計画しており、「本格的な普及にはまだまだコストを下げる必要がある」(三部敏宏執行役員)。ホンダは米ゼネラル・モーターズ(GM)と燃料電池システムを共同開発して量産効果によるコスト削減を目指す。各社が開発を進める電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などに対抗するコスト競争力を確保できるかが鍵になる。(会田聡)