国産初のＭＲＪ、今秋から量産化　当初は２カ月に１機程度生産

　三菱重工業は１０日、子会社の三菱航空機（愛知県豊山町）が開発を進める国産初のジェット旅客機ＭＲＪ（三菱リージョナルジェット）の量産を行う最終組立工場を新設し、報道陣に公開した。

　新工場は開発拠点の愛知県営名古屋空港（豊山町）に隣接しており、今秋ごろから本格稼働する計画だ。当初は２カ月に１機程度を生産し、２０２０年ごろまでに月産１０機への引き上げを目指す。

　延べ床面積は約４万４千平方メートル。工場内には航空機の生産現場を間近で見学できるコースを設置し、１７年から一般公開する予定。

　これまで試験機の最終組み立ては同様に名古屋空港に隣接する小牧南工場で実施していた。胴体や尾翼、主翼といった部品は、それぞれ飛島工場（愛知県飛島村）や松阪工場（三重県松阪市）、神戸造船所（神戸市）などで生産する。